社長秘書室課長
礼儀長(れいぎちょう)
礼儀長:愛知県出身、名古屋市在住。 「年上や目上の人に対し、敬意をもって接する事を信念に、礼儀を重んじて、敬語を追求してます。」
礼儀長のブログ

「敬語」で話すべきか、「タメ口」でいくべきか

礼儀長
礼儀長
礼儀長です。ブログ検索頂きありがとうございます。

学生であれば、年上である先輩には敬語を使い、同級生や年下にはタメ口を使うことでしょう。学校以外では年下を除いて基本的に敬語を使っていれば、言葉遣いで悩む事は少ないのではないでしょうか。

しろくま礼儀長
しろくま礼儀長
しか〜し
秘書
秘書
社会人になると敬語で話すべきか、タメ口で話すべきかと案外悩むものなんですね。
礼儀長
礼儀長
これが意外とストレスを感じるのです。

会社は新卒で採用されてからずっと同じ会社に所属し続けている生え抜きのプロパー社員ばかりではなく、年功序列の考え方が通用しないため、人や状況、関係性で言葉遣いに気をつけなければならないからです。

具体的には、会社に所属していると以下7つの分類の方々との接点があります。

①新卒(同期)

「大卒・院卒・高卒」と同じ年度に入社したプロパー社員は同期と呼ばれますが、この中でも当然全員年齢が同じわけではありません。年代・年齢が異なってきます。

秘書
秘書
高卒だと下は18歳、院卒だと早くても下は23歳ね。5歳も幅があるのね。

②中途社員

中途入社となると、年齢はまちまちで、年下の場合もありますし、年上の場合もあります。また同い年かもしれません。またキャリアも違いますし、前職でのポジションも異なるでしょう。

礼儀長
礼儀長
 「転職」なんてハードルの高い選択ではない世の中になってきましたね。

③上司

「上司」だからと言って、あなたより年上とは限りません。年下かもしれません。また担当業務においても経験値があるとも限りません。

礼儀長
礼儀長
あなたより後から入社した中途社員が上司になることなんて珍しくもないですよね。

④部下

「上司」同様に「部下」だからと言って、あなたより年下であったり、担当業務において経験値が低いとも限りません。

礼儀長
礼儀長
中途入社もいれば、経験が豊富なベテランや、元上司だった人まで、あなたの部下になりえます。

⑤同僚

「同僚」イコール「同期」という関係はなく、同期であっても先述の通り、年齢にも差がありますし、同じ職場で働く同僚は経験や知識、キャリア、入社時期も違うでしょう。

礼儀長
礼儀長
これからずっと同僚という関係が継続されるわけではなく、あなたの上司になったり部下になったりする可能性は十分にあります。

⑥他部署

同じ会社でも異なる部門で働く他部署の人には、同期もいるかもしれません。新入社員の頃から知っている年下の社員もいるでしょう。

礼儀長
礼儀長
キャリアはもちろん、役職も人によって違います。

⑦社外

社外ともなると、関係性はさらに多岐にわたります。対会社との関係になりますので、株主、顧客、取引先のほか、金融機関、行政機関、各種団体など、企業のあらゆる利害関係者であるステークホルダー、そして地域住民などなど。

秘書
秘書
その他諸々といったところね。

「敬語」と「タメ口」の使い分けの基準

では、あなたは会社でどのように「敬語」と「タメ口」を使い分けていますか?

  • その基準は何ですか?
  • 基準は一貫してますか?
  • それとも状況に応じて柔軟に使い分けできますか?

「敬語」と「タメ口」の使い分けで悩んで、ストレスを感じている方へお教えします。

それはご自身の中で基準を決めることです!!

基準さえ決めてしまえば、敬語で話すべきか、タメ口で話すべきか、いちいち悩む事なく、ストレスを感じることも少なくなるはずです。

以下の4つの基準が、主なベースになると考えております。自分なりの基準にアレンジしてみるとよいかと思います。

①年齢基準

単純明快な基準です。年上なら「敬語」を使い、年下・同い年なら「タメ口」を使う基準です。ポイントになるのは年齢をどう確認するかになってくると思いますが、日本人であれば、年長者には「敬語」を用いるのが礼儀ですので、誰でも納得できます。

ただ「年下の上司」という職制上、上の立場へのタメ口は親密度や関係性を十分理解した上で使うべきでしょう。

また「顧客」といった取引関係上の立場の人に対して、あなたが年上だからといって「タメ口」を使うのは、社会人失格です。

礼儀長
礼儀長
これは失礼にあたりますので、敬語を使いましょう。

社内においては目上の立場への配慮、社外の人へは敬語を徹底してさえいれば、一貫性がもてる絶対的な基準だと思います。

②役職基準

これも単純明快な基準です。自分より目上の立場である「役職者」に対しては敬語、同等レベルのポジションまたは、下の立場にある者に対してはタメ口を使う基準です。

秘書
秘書
社内においてはわかりやすいですね。

ただし、自分の立場より下だからと言って、入社歴のある先輩や年長者に対して「タメ口」を使っていたらどうでしょうか。

礼儀長
礼儀長
想像してみてください。
しろくま礼儀長
しろくま礼儀長
年長者へのタメ口など無礼極まりない行為だな。

周囲からは「役職が上になったからといってタメ口になった」と思われることでしょう。

また降格したときや、役職を追い越されたときのことを考えると、その有様は惨めと言わざるを得ません。

秘書
秘書
かっこ悪い感じね。
礼儀長
礼儀長
人事発表は注意して確認しておきましょう!

社外の人に関して言えば、自社でいうところの役職と、先方の役職は比較の対象にもなりませんから役職基準は通用しませんし、取引先に対してのタメ口は社会人として有り得ない行為ですので敬語を使いましょう。

社内においては入社歴のある先輩と年長者への配慮、社外の人へは敬語を徹底してさえいれば、一貫性がもてる基準だと思います。

礼儀長
礼儀長
 ただし、自分のポジションに左右される基準なので、出世に自信がない人にはおすすめできませんね。

③入社歴基準

もうお気づきだと思いますが、この基準も社内でしか通用しないのがわかりますよね。

まずは社内ですが、これは問題なさそうです。

先に会社に所属している人には「敬語」後から入社した人には「タメ口」を使うという基準で成り立ちます。

これは新卒だろうと、中途だろうと同じ扱いで入社が浅ければ年齢関係なしにその会社の中では「後輩」としても、概ね問題なさそうです。後から入ってきた社員からしても受け入れなければならない「先輩・後輩」の関係が成り立ちます。

礼儀長
礼儀長
ただし、たかが「入社歴」という印籠を振りかざし、明らかに自分より世代が上の中途社員や年長者へのタメ口は無礼な行為になるので注意が必要でしょう。

入社の浅い年齢の上の人へタメ口を通すのであれば、個人的には3歳違うと中学や高校時代の「3学年」に入らないので、2歳上までが限度ではないでしょうか。

社外においては通用しない基準ですが、入社歴のある社員にとっては比較的安心してワークライフをストレスなく過ごせる基準だと思います。

④親密度・関係性基準

何をもって親密度が計れるのか、また関係性が築かれるのか、客観的にはかることができませんが、要するに「お互い言葉遣いが気にならない関係性」であれば「敬語」を使おうが「タメ口」であろうが、問題ないでしょう。

ただし、明確な基準をもって敬語とタメ口の使い分けをするという点に振り返りますと、今からできるという即効性に欠ける基準と言わざるを得ません。

またこの基準はおそらく皆さん誰もがすでにおもちの基準であって、社会生活において人によって使い分けることでストレスを感じていた方が多いことだと思います。

とは言え、1対1の場以外においては周囲への配慮は必要だと思いますが、社内だろうと社外だろうと、対個人の関係性が基準ですので、問題になりそうなシチュエーションは少ないでしょう。

礼儀長
礼儀長
あなた個人の人間力がポイントになりそうです。 

究極の基準

いかがでしたでしょうか?敬語で話すべきか、タメ口でいくべきか、参考になりましたでしょうか?またあなたなりの基準が見えてきたのであれば、幸いです。

自分なりの基準が見つかったのであれば、後は自信をもってその基準を貫きましょう。

そして、ここまでお読み頂いた方ならたどり着いたと思いますが、一番簡単で、楽な基準があります。

礼儀長
礼儀長
はい。そうです。

全ての人に敬語を使う事です。

周囲の全ての人に敬意を持つ事です。この基準をもつことで、人や状況で使い分ける必要はなくなり、ストレスは軽減されることでしょう。

Aさん
Aさん
年下の部下にも敬語を使うの?

と思われる方もいるかと思います。

礼儀長
礼儀長
はい。是非、丁寧な敬語を用いて接してみてください。

誰に対しても敬語を使うことで、きっとあなたの品格が上がり、信頼も高まり、評価も上がり、敬語を誰に対しても使い続ける事で、様々な状況で直面する精神が、あなたの人間力を高めていくはずだと、私は思います。

礼儀長
礼儀長
最後までブログ見て頂きありがとうございます。「人は変えられません。でも自分は変われます。」 礼儀であなたの品格を磨きましょう!