社長秘書室課長
礼儀長(れいぎちょう)
礼儀長:愛知県出身、名古屋市在住。 「年上や目上の人に対し、敬意をもって接する事を信念に、礼儀を重んじて、敬語を追求してます。」
司会者の台本で覚える敬語

【保存版】結婚披露宴の乾杯・歓談の司会台本|そのまま使える例文と進行のコツ

披露宴の司会を任されたけど「乾杯の発声ってどうやるの?」と不安なあなたへ。
本記事では、結婚式での乾杯・会食のシーンに使えるそのまま使える司会台本を、「ベーシック」「アドバンス」の2段階でご紹介。
初めてでもスムーズに進行できるよう、マナーや言い回しのポイントも解説します。

司会は自分の敬語力を確かめ、披露できる絶好の機会です。

ここでは結婚披露宴の司会の台本シリーズの続編「乾杯の発声」をご紹介します。結婚披露宴のみならず、会社、地域、サークルなどあらゆる宴の場で使うことができますので、参考になるはずです。

敬語を学べば、人前で恥ずかしい思いをすることはありません。

堂々と自信をもって敬語力を披露しましょう。


🔸乾杯の進行(基本編)

📌 進行の流れと例文

  1. 参列者に起立を促す

  2. グラスを手に取ってもらう

  3. 発声者を紹介し、乾杯をお願いする

  4. 乾杯の後、着席を促す

👉 ポイント:「音頭を取る」ではなく「ご発声をお願いします」がより丁寧で上品な表現です。

🔸乾杯の進行(応用編)

上級者向けの進行では、発声前にひとこと添えることでより場が引き締まります。

  • 「グラスの準備が整ったようですので…」

  • 「本日の感動的なセレモニーを受けて…」

  • 「本日のお料理や演出と合わせて…」

🔸歓談・会食タイムのアナウンス例

乾杯後は、参列者にリラックスして食事を楽しんでもらえるような言葉をかけましょう。

  • 「どうぞご着席いただき、ご歓談をお楽しみください」

  • 「本日のお料理は特別メニューとなっております。ごゆっくりご賞味ください」

発声者の立場に合わせて、「社長」「恩師」「上司」「親族」など、紹介の仕方を丁寧に。名前・肩書き・新郎新婦との関係性に触れると、聞いている人の印象も良くなります。

乾杯の発声「ベーシックな台本」

乾杯をするとき、列席者を新郎新婦のほうを向くように促すため、司会者はグラスを手にしたら新郎新婦のいるメインテーブルの方を向きます。

例1

それではみなさま、ご起立のうえ、お手元にグラスをお持ちいただきますようにお願いいたします。

乾杯の前に祝辞があり、長くなりそうであれば起立のお願いは祝辞のあとにしましょう。

例2

はっせいでは、ふたりの幸せを祈って乾杯をいたしましょう。

乾杯の発声をお願いするのは、発起人代表の松本 零さんです。

 

乾杯の発声を依頼する際は、「音頭を」ではなく、「ご発声をお願い申し上げます」と丁寧に表現する。

例3

では、ここでふたりの前途を祝福して乾杯をいたします。

皆様、ご起立ください。

ご発声は、新郎のおじ様にあたります、桜 礼節様にお願いいたします。

「前途を祝し」

これから先、将来の事柄を祝福する。主に 乾杯の音頭で用いられことが多い。

例4

乾杯の用意が整ったようです。

では、皆さん、グラスを持ってご起立ください。

乾杯の発声 「アドバンスな台本」

経験者、上級者は乾杯の前のイベントについてひとこと感想を述べたり、乾杯のシャンパングラスの状況について確認を入れるとよいです。

例1

それでは、乾杯の準備もできたようですので、おふたりの前途を祝して乾杯をしたいと存じます。

乾杯のご発声は、礼儀カンパニーの社長秘書室 室長をお務めの原 ちから様におはっせい願いいたします。

恐れ入りますが、皆様、グラスを持ってご起立ください。

それでは原様、よろしくお願いいたします。

乾杯の前に、乾杯の準備が整ったことを確認し、列席者に起立をお願いする。

乾杯の発声者として、社長秘書室の室長や大学の教授など、信頼のおける人物を指名する。

乾杯後には、発声者に感謝の意を伝える。

 

例2

新郎新婦の前途を祝し、末永いお幸せを祈って、乾杯をいたします。

ご発声は、ふたりの実質的な仲人といえる竹下 太助さんにお願いいたします。

グラスの用意ができましたら、恐れ入りますが、ご起立願います。

例3

それではここで新郎新婦の結婚を祝福し、乾杯をいたしたいと存じます。

乾杯のご発声は、新郎が大学時代に大変お世話になった恩師の南極しろくま大学生物学部教授のしろくま礼儀長様にお願いいたしました。

みなさま、どうぞシャンパングラスをお持ちになり、ご起立ください。

例4

みなさまのグラスにはシャンパンが注がれましたでしょうか?

ここで新郎新婦の前途を祝して乾杯を行いたいと思います。

みなさま、グラスを手にご起立いただきますように。

乾杯のご発声は新郎の叔父様の桜 礼節様にお願いいたします。では桜様、よろしくお願いいたします。

例5

おふたりの新しい門出を祝してみなさまとともに乾杯の祝杯をあげたいと思います。

乾杯のご発声は南極しろくま大学の生物学部教授のしろくま先生です。

みなさまグラスを手にご起立ください。

それではしろくま先生、お願いいたします。

例6

それではここで、あらためてふたりの末長い幸せを祈って乾杯をいたします。

乾杯の発声は新婦のアメリカ赴任時の上司のショーンさんにお願いします。

グラスを手にご起立ください。

それではショーンさん、お願いいたします。

例7

それでは、ここでおふたりの前途を祝しまして乾杯を行いたいと思います。

乾杯のご発声は新郎の上司である社長秘書室室長の原 室長にお願いします。

みなさん、手元にあるグラスを持ってご起立ください。

例8

感動のシーンの余額にひたっている間に、乾杯のご用意が整ったようです。

お手もとのグラスにシャンパンは満たされておりますでしょうか。

それでは、おふたりの前途を祝し、ご両家の末永い繁栄を祈り、乾杯をいたしたいと存じます。

皆様、ご起立ください。

乾杯のご発声をいただきますのは、新婦の直属の上司で、新婦がこよなくご尊敬申し上げている鮪内営業部長です。

新婦の希望で、ひと言お祝いのことばをちょうだいしたいとのことでございますから、よろしくお願いいたします。では鮪内様、どうぞ

例9

ぴったりと息の合ったおふたりに見とれておりますうちに、みなさまのお手元のグラスにもシャンパンが満たされたようでございます。

ここでみなさまとごいっしょに、祝杯をあげたいと存じます。

記念すべき本日の乾杯のご発声は、新郎の大学時代の恩師であられます南極しろくま大学の生物学部教授 桜 礼節様にお願いいたします。

まずお祝いのことばを腸りまして、そのあとで乾杯のご発声をいただきたいと思います。桜先生どうぞ。

乾杯が終わったら、発声のお礼を伝えます。

  • 原 室長、ありがとうございました。
  • ショーンさん、ご発声ありがとうございました。
  • 桜様、ありがとうございました。どうぞご着席ください。

歓談・会食 「ベーシックな台本」

例1

みなさまお食事を召し上がりながら、ごゆっくりご飲談ください。

例2

お食事を召し上がりながら、ご歓談を楽しんでください。

例3

ありがとうございました。どうぞご着席ください。

お食事のしたくも整ったようでございますので、これより披露宴に移らせていただきます。

例4

おめでとうございます。これからは、祝宴に移ります。

お食事を召し上がりながら、しばらくご歓談ください。

歓談・会食 「アドバンスな台本」

司会者はなごやかな雰囲気づくりを心がけましょう。

例1

威勢のよい乾杯、ありがとうございました。

どうぞご着席ください。

それでは、これより祝宴に入りますので、お料理を召し上がりながらどうぞゆっくりご歓談ください。

例2

気合の入った乾杯、ありがとうございました。

原様、どうぞご着席ください。

それでは、これより歓談タイムといたします。

例3

皆様のお席に用意されている料理は、当ホテルの総料理長しろくまシェフが、特別に腕をふるった本格的スペイン料理です。

どうぞゆっくりご堪能ください。

例4

それでは、ただいまより祝宴に進めさせていただきます。

当ホテル特製のお祝いメニューをどうぞごゆっくりお召し上がりください。

例5

めでたく乾杯の儀、整いましたあとは祝宴のお時間でごさいます。

新郎新婦のご結婚をお祝いいただきながら、みなさまにはごゆっくりとお食事をお楽しみいただきたいと存じます。

本日のコース料理は、新郎新婦が何度かこのレストランに足を運びまして味わったものの中から選んだ、特製のコースでございます。

例6

おめでとうございます!

原様、ありがとうございました。皆様、ありがとうございました。

どうぞご着席ください。

これをもちまして、結婚披露式が滞りなく相済み、これより結婚披露宴に移らせていただきます。

例7

原様、ありがとうございました。

皆様、どうぞご着席ください。

ただいまの乾杯までが、結婚のお披露目の儀式、披露式というそうで、無事完了いたしました。

これより先が、いわゆる結婚披露宴で、祝宴でございます。

例8

そろそろ最初のお料理が運ばれてきたようですね。

それではこれより祝宴に進みたいと存じます。

みなさまにはごゆっくりと、おいしいお食事を召し上がりながら楽しくご飲談ください。

なごやかな雰囲気づくりができるひとことを追加

  • みなさまには楽しくご歓談くださいますようお願いいたします。
  • おいしそうな料理がずらりと並んでいますので、たっぶり召し上がってください。
  • 新郎新婦もしっかりお召しあがりください。のちほど思い出の一品を召し上がった感想を伺いにまいります。
  • お食事の用意もできておりますので、どうぞリラックスなさって、しばらくの間ご会食、ご歓談をお楽しみください。
  • なごやかにご歓談いただきながら、お料理を召し上がっていただきたいと思います。
  • おいしいお食事を召し上がりながら、歓談の花を咲かせていただきますよう、お願い申し上げます。

✅ まとめ

結婚式の司会は、準備さえしておけば緊張しても乗り越えられます。
この記事の台本例や進行アドバイスを使って、堂々と進行しましょう!