社長秘書室課長
礼儀長(れいぎちょう)
礼儀長:愛知県出身、名古屋市在住。 「年上や目上の人に対し、敬意をもって接する事を信念に、礼儀を重んじて、敬語を追求してます。」
礼儀長のブログ

職場で「おまえ」と呼ばれる

会社の上司や先輩から名前を呼ぶかわりに「おまえ」と呼ばれることはありませんか?

怒っているときなどは「てめぇ」を使う人もいるようですが「おまえ」と呼ばれて気分がよくなるという人は少ないでしょう。

仲の良い男性同士の間では「おまえ」と相手を呼ぶこともあり、仲の程度によって使うこともあるように思いますが、私は正直言って友人関係においても「おまえ」という呼び方は好きではありません。

もちろん私が「おまえ」と言葉を発することもありません。

いちいち腹を立てていては、損ですよね。

そもそも「おまえ」とはどういう意味なのか、まずおさえておきましょう。

「おまえ」の意味

  • 元々は神仏・貴人の前を敬って言う語であり、御前(みまえ・おんまえ)は神仏の前を意味する言葉として用いられていた。
  • 次第に敬意の意味が薄れ、相手をぞんざいに言う言い方になり、同等あるいは目下の相手を指す語として使われるようになった。
礼儀長
礼儀長
ということは上司や先輩はあなたのことを「神仏」だと思って呼んでいるのでしょうか?

それであれば、悪い気はしませんよね。

とげこ
とげこ
勝手に拝むのは構わんで〜。

上司・部下の関係は対等な立場ではないですからね。

礼儀長
礼儀長
 いやいや。完全に見下している意味で使われていますよね。

「あなたさま」と書いて「きさま」と読む「貴様」と一緒の経緯を辿って使われているようですね。 元々神仏に対して使われていた言葉が、相手をぞんざいに扱う言い方になるなんて、日本語って不思議です。

経緯はどうであれ、使っている本人がどうであれ「おまえ」呼ばわれされている人からしたら、気分を害する呼び方であることには違いありません。

礼儀長
礼儀長
「さん付け」で呼んでもらいたいものです。

ビジネスにおける、相手の呼び方については職場での呼び方の礼儀「君付け」と「さん付け」の使い分けで詳しく解説させて頂いておりますので、気になった方は是非読んでみてください。

人の言動は変えられません。

しかし自分の心の持ちようは変えられます。

とある漫画で読んだのですが「おまえ」とか失礼なこと、嫌なことを言われた時にはこう思ってみてください。

「人間の言葉が話せるゴリラか。頑張ってて偉いな」と。

こう考えるだけで寛大な心をもつことができませんか?

目上の立場の人に対して自分のことを「さん付け」で呼んで欲しいというのもおかしな話です。

「おまえ」と言われたら深く考えずに「先輩ゴリラが頑張っている」と思いましよう。

そう思うと「てめぇ」「貴様」と暴言を吐かれても、なんだか微笑ましくなっている自分に気づくことでしょう。