人に何かを教えてもらいたいときは「教えてください」で伝わるでしょう。
しかし、ビジネスシチュエーションで教えを請うときは、相手に対して願いを求めるわけですから、気軽な言い方をしないよう丁寧な姿勢が相手に対する礼儀です。
貴重な知的財産を時間を割いてアドバイスをもらうわけですから、
ここでは教えてもらいたいときのメールフレーズを13選ご紹介します。
①教えていただけますか。
「教えていただけませんか」とするとよりソフトな響きになります。
- 見積書の作り方を教えていただけますか。
- マニュアルに記載の操作方法を教えていただけませんか。
②お教え願います。
社外の人に対しては、より丁寧なフレーズを使いましょう。
- 貴社の方針について、お教え願います。
- 今回の企画書のポイントについて、お教え願います。
③お教えいただきたく存じます。
「教えていただきたいと思っています」という意味です。
- 先日の新商品発表会の感想について、お教えていただきたく存じます。
- 貴社の今後の展望をぜひお教えていただきたく存じます。
④お聞かせください。
事情や情報などを伺うときに使えるフレーズです。
- 先日の会議の様子をお聞かせください。
- 海外子会社の管理状況についてお聞かせいただけますか。
⑤お聞かせいただきたく存じます。
謙譲語を使ったより丁寧に事情や情報などを伺うときに使えるフレーズです。
- 昨日の発表会のご感想を、お聞かせいただきたく存じます。
- お忙しいところと承知したりますが、何卒ご返答をお聞かせいただきたく存じます。
⑥お聞かせ願えませんか。
「お聞かせいただけますか」よりも強く知りたいと思っているとき、込み入った事情などを尋ねるときによく使うフレーズです。
- 私は経緯をよく知りませんので、詳しいお話をお聞かせ願えませんか。
- 材質の違い、素材の特徴を、それぞれお聞かせ願えませんか。
⑦伺います。
「伺う」とは「聞く」「尋ねる」の謙譲語で、「お聞きします」「お尋ねします」も間違いではありませんが、「伺います」のほうが丁寧な印象になります。
「伺います」は謙譲語の「伺う」と丁寧語の「ます」を使った敬語です。
「お伺いします」「お伺いいたします」というフレーズは慣用的に、現在使われていますが、厳密には二重敬語にあたり、正しい表現ではありません。
- 次回の会議出席者について伺います。
- 当社製品の利用方法について伺います。
⑧お聞きしたいことがございます。
ひと言で答えられるような小さな不明点や疑問点などを問い合わせるフレーズです。
- 先週開催された展示会の出展社動向についてお聞きしたいことがございます。
⑨照会させていただきます。
「照会」とは、「問い合わせて確かめる」という意味で「調べて確認してほしい」という意味を含んでいます。
- ご契約のプランについて、照会させていただきます。
- ご照会の件、社内で確認いたします。
⑩お尋ねいたします。
「尋ねる」という言葉には意味が幅広く「問い合わせ」「照会」という言葉がそぐわない内容を質問するときに使いやすいフレーズです。
- 弊社製品のご使用年数をお尋ねいたします。
- 大変恐縮ではございますが、契約書に不明点があるため、お尋ね申し上げます。
⑪ご教示いただけないでしょうか。
「教示」とは教え示すことで、目上のひとや会社対会社に対して使うフォーマルな表現です。ある程度時間をかけて相手の知識や経験などを教えてもうらときに適しています。
- 就業規定の改定内容についてご教示いただけないでしょうか。
⑫お知恵を拝借できれば幸いです。
文字通り「知恵を借りたい」ときに使えるフレーズです。自分ひとりで答えが見つからず困っているとき、答えが出ないときに目上の人や専門家等にお願いする状況で使います。
- 次回の企画立案にあたり、課長のお知恵を拝借できれば幸いです。
- プロジェクトのコンセプトについて、お知恵を拝借できれば幸いです。
⑬ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
新任、就任の挨拶など改まったシーンで使われる表現です。
- 本日より営業部へ配属となりました佐藤です。
- 自動車業界の営業は初めてですが、精一杯頑張りますので、ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
その他
- よろしければ、一度10分ほどで結構です。○○
についてお教え願えませんでしょうか。 - しろくま礼儀長様のお考えを伺いたいと存じます。
- ぜひ改善策(アドバイス)をお聞かせくださいますよう、お願い申し上げます。
- どうぞ忌憚のないご意見をお聞かせください。
相手が快諾してくれる確率アップのポイントは「よろしければ」「恐れ入りますが」「お手数をおかけしますが」などの前置きをすることです。
「教えてもらったときに伝えたい感謝のフレーズ」もオススメです。こちらもぜひご検討ください。