社長秘書室課長
礼儀長(れいぎちょう)
礼儀長:愛知県出身、名古屋市在住。 「年上や目上の人に対し、敬意をもって接する事を信念に、礼儀を重んじて、敬語を追求してます。」
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「その節は大変お世話になりました」来客前に確認したい取引先へのあいさつフレーズ全16選

取引先と普段接することのない方、来客対応に慣れていな方などは、取引先に対する社会人として基本的な挨拶がどういったものか、知らない方も多いのでは?

はい。私も内勤生活でほぼ10年間、取引先へのあいさつ等、気にすることなく過ごしてきましたのでとてもよくわかります。

ここでは、取引先や目上の人を出迎えたとき、出会ったとき、おわかれ時のあいさつをご紹介します。

とにもかくにもあいさつだけはしっかりしておきたいですね。面会前に一読しておくのをおすすめします。

出迎え時の基本あいさつ

来客、出迎え時の基本あいさつです。定番フレーズですので覚えておきましょう。

①お越しいただきまして

  • お忙しいところ、お越しいただきまして、ありがとうございます。
  • お越しくださいまして、ありがとうございます。
  • たびたびお越しいただいて、申しわけこざいません。
  • 何度もお呼び立てしてしまい、申しわけございません。
礼儀長
礼儀長
相手を受付などで待たせてしまったときは、「お待たせして、申しわけございません」の一言も忘れずに伝えましょう。礼儀ですね。

何度も続けて来社してくれた相手に対しては、「先日はありがとうございました」と、ひとこと添えると丁寧です。

②遠いところをご足労いただきまして

遠方からの訪問の際の定番フレーズです。

  • 遠いところをご足労いただきまして、ありがとうございます。
  • 遠いところお運びいただきまして、ありがとうございます。
  • 遠いところをおいでいただき、ありがとうございます。

③お足もとの悪い中を

天候が悪いときに訪問の定番フレーズです。

  • お足もとが悪い中をお越しいただき、ありがとうございます。
  • お足元の悪い中をお越しいただきまして、ありがとうございます。

④お暑い中/お寒い中

気候による訪問時の定番フレーズです。

  • お暑い中、お越しいただき、恐縮です。
  • お暑い中、お呼び立てして申しわけございません。
  • お寒い中、お呼び立てして申しわけございません。
  • お寒い中、お呼び立てして申し訳ありません。

礼儀長
礼儀長
「お足元の悪い中」は、雨の日や雪の日の地面の状態が悪いことをあらわします。「お呼び立て」とは、来てもらった相手を敬う言い方です。

取引先、目上には「暑いですね」ではなく、「お暑うございます」を使いましょう。冬は「お寒うございます」。

しばらく顔を合わせることがなかった相手へのあいさつ

①ご無沙汰しております

「こんにちは」は、目上には敬意不足の挨拶。

  • こんにちは。ご無沙汰しております。
  • すっかりご無沙汰しております。
礼儀長
礼儀長
「こんにちは」の後に「ごぶさたしております」「お久しぶりです」「いつもお世話になっております」などの言葉を補うといいですね。 

②その節は大変お世話になりました

その節の「節」は、時や折、機会をあらわしています。「その節は・・・」と言えば、相手もなんの件かすぐにわかる事柄についてのお礼のフレーズです。

  • その節はたいへんお世話になり、ありがとうございました。

礼儀長
礼儀長
相手がすぐに思い出せない可能性もありますので「その節」について詳しく説明せずに、「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝える方がスマートです。 

同様の状況で「いつぞやはたいへんお世話になりました。」も使えます。

③お元気でいらっしゃいますか

目上の人に対して、元気でいたかどうか、体調を尋ねる定番のあいさつフレーズです。

  • お元気でいらっしゃいましたか。

 

礼儀長
礼儀長
元気なら「お元気そうでなによりです。」と続くのが一般的な流れです。

④お変わりございませんか

久しぶりに出会った目上の人に対して、相手の状況が以前と変わっていないか、相手の安否をたずねる挨拶です。「その後いかがでいらっしゃいますか」も同様に使えるフレーズです。

  • お変わりはございませんか。

 

礼儀長
礼儀長
こちらも、問題なければ「お変わりなく何よりでございます」と続くのが一般的な流れです。

名前が思い出せない時

あってはならないことですが、どうしても相手の名前を思い出せないときの確認フレーズをご紹介します。

  • お名前をもう一度、お聞かせいただけますでしようか?
  • ○○様でしたね。失礼致しました。

礼儀長
礼儀長
何度が面識があり、名前を確認するのが、ありえない状況においては、わたしは「○○社さんのところでは、どんな状況ですか?」などと、名前の代わりに、相手の社名に置き換えて会話をします。

別れのあいさつ

①お越しいただきまして、ありがとうございました

会いに来てくれたことに対して、改めて感謝の言葉を述べましょう。

  • 本日は、お越しいただきまして、ありがとうございました。
  • 本日は、お忙しい中をお越しいただき、ありがとうございました。

 

②失礼いたします

目上の人に対して「さようなら」は適切な挨拶とは言えません。「失礼いたします」と言うと、敬意を表せます。

  • 失礼いたします。
  • お先に失礼します。
  • それでは、こちらで失礼いたします。
礼儀長
礼儀長
「お先します」は略語なので、目上の人に対しては使えません。「お先に失礼します」と言うと、敬意を表せます。

③また、お目にかかれますのを楽しみに致しております

「では、また」は親しい人、目下に対する別れの挨拶なので、取引先に対しては使いません。

  • それではまた、○○様にお目にかかれますのを楽しみに致しております。
  • 貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。また、お目にかかれますのを楽しみに致しております。

 

④いずれ、あらためまして

立ち話程度で、ゆっくり話す時間がなかったときなどにひとこと。

  • いずれ、あらためまして伺います。
  • いずれ、あらためまして。お話はまたじっくりお聞かせください。

⑤では、また連絡させていただきます

別れの挨拶の定番句です。

  • 本日はありがとうございました。では、また連絡させていただきます。

 

礼儀長
礼儀長
「では、また」では失礼ですので言葉を省かずに述べましょう。

⑥皆様によろしくおっしゃってください

「皆さんによろしく」を丁寧な敬語化したフレーズです。

  • 皆様に何卒よろしくおっしゃってください。

 

礼儀長
礼儀長
別れ際の印象は記憶にも残りやすいので、最後まで気を抜かないようにしたいですね。

⑦どうぞお気をつけて、お帰りくださいませ

帰る来客に対する声掛けです。

  • お気をつけてお帰りくださいませ。
  • どうぞお足元に気をつけてお帰りくださいませ。
礼儀長
礼儀長
ちなみに「ませ」は女性言葉ではありませんので、性別問わず使えます。

⑧お風邪など召しませんように

「風邪を召す」は「風邪をひく」の尊敬語です。風邪が流行っている時期に、目上や年上の人と別れるときに使います。

  • 風邪など召しませんように、ご自愛ください。

 

礼儀長
礼儀長
最後までブログ見て頂きありがとうございます。「人は変えられません。でも自分は変われます。」 礼儀であなたの品格を磨きましょう!